戸建ての住宅を検討すると、聞き慣れない建築工法が出てきて戸惑うかもしれません。
建物の構造を知れば住宅の特徴やメリット・デメリットがわかるので、不動産を購入するなら建物の工法を確認しておきましょう。
今回は建築工法のひとつであるユニット工法について解説します。
戸建ての建築で押さえておきたいユニット工法とは?
ユニット工法とは、住宅をユニットに分けて工場生産し、そのユニットを現場で合体させて作る工法です。
構造部材の種類によって鉄骨系と木材系に分かれ、強度の高い鉄骨ユニット工法が多く採用されています。
ボックス状のユニットを現地で組み立てる工法で、工期が短く強度が高いため大型の建物や高層住宅にも用いられています。
床や壁だけでなく天井下地、建具、設備や配線にいたるまでユニットを工場生産するので、現場での施工が少なく品質が安定しやすいのが特徴といえるでしょう。
戸建ての建築でユニット工法を採用するメリット・デメリット
ではユニット工法の特徴をメリットから見ていきましょう。
品質が安定しやすい
工場で大部分を仕上げる工法のため、悪天候や作業員の腕に左右されて品質が落ちるリスクが少なくなります。
工場ではその工程に熟練した作業員が落ち着いて作業にあたるため、等しく高品質なユニットを生産できるメリットがあります。
耐震性が高い
均質なユニットを現場で溶接して作られる工法のため、地震の衝撃でも1つの場所に負荷がかかることがありません。
ただし経年で劣化するので定期的なメンテナンスが必要です。
開口部を広くとれる
ユニット工法では柱と梁を溶接で強力に接合しているので、柱と梁だけで建物を支えられる構造になっています。
壁一面の窓や広いリビングスペースなどを作れる魅力があり、間取りによっては30畳を超える大空間を作れます。
工期が短い
ユニット工法では現場で基礎工事をする間に、工場でユニット生産を同時並行で進められます。
天気による遅延が少なく現場での組み立て期間も短いため、一般的な住宅に比べ工期が大幅に短縮されます。
では次に、ユニット工法のデメリットを見ていきましょう。
費用が高い
鉄骨ユニット工法では、材料費が木造の一般的な住宅に比べて高くなります。
また鉄骨のユニットの重さを支えるために地盤改良が必要なケースもあり、費用が高くなることが見込まれます。
複雑な間取りが難しい
ユニット工法はシンプルな間取りに合う工法で、複雑な設計や間取りには対応が難しくなります。
土地の形状を活かした間取りや、スキップフロアなどには向かないので注意しましょう。
リフォームしにくい
家族の形態や生活スタイルが変わっても、鉄骨ユニット工法では容易に間取り変更はできません。
将来リフォームが難しいことをあらかじめ考慮して、間取りを考える必要があるでしょう。
まとめ
今回は戸建ての建築を考える方に向けて、ユニット工法とは何か、メリット・デメリットを解説しました。
シンプルな間取りにはなりますが、高品質で大きな窓や広いスペースがとれ工期も短いので、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
それぞれの建築工法の特徴を知って、後悔のない住宅選びをしてください。
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